「ただいまぁー。」

誰もいない家にそう言ってベッドにダイブ。


…圭くん、なんか今日雰囲気違った。
あたしはそれが気になってしょうがない。
なんかドキってした、…、

って!なにそんな柄でもない!!


━ガチャ

「へっ?」

誰もいないはずの家だからいきなりドアが開いてビックリして変な声が出た。

「なんだよ、ってか帰ってきてからさっそく寝るのかよ。さすがブタ。」

と言ってクククと笑ってくる。

なんだ玲音か。
って思った。

ってかブタとか!!

「ち、違うもん!ちょっと考え事してただけ!!」

「ふーん。」


なんか玲音機嫌悪い…?

「あのさ、…」

「なに?」

「おまえと田中、さっき何やってたの?おまえらそーゆー関係なの?」


ビクッ。
え…さっきの見られてた…?

「別に…何も…玲音には関係ないよ。」


そう。玲音は関係ないの。

あたしはベッドからムクっと立ち上がる。

━ドン!!

「関係ねぇわけねぇじゃん!!俺、他の男に穂乃果を触られんの耐えられねぇし触れられたくねぇんだよ!!」

「っ………。」


あたしの目をまっすぐ見つめる玲音。
その瞳には怒りと悲しみが込められた複雑な瞳で…。

ドキドキする。