あたしは怖いけど聞くよ。
ちゃんと美心から聞きたい。あれは単なる圭くんの想像。
「ん?なに?」
「あたしと圭くんをくっつけようとしたのは…美心が玲音のこと好きであたしが邪魔だったから?」
…少しの沈黙。
あぁ、違うよね?違うと言ってよ。
そんなの誤解だよって。
でもそんなあたしの声は届かず、…
「ふ。そうよ、なんでバレたの?だってアンタ玲音くんに気がないくせに玲音くんにずっとベッタリじゃない。幼なじみだからってくっついてると玲音くん迷惑してるのよ?あーぁ。アンタのその鈍感ぶりを利用したのに。だいたいアンタと友達になったのは玲音くんにすこしでも近づくため。アンタと親友なんてキモいのよ。」
止まることのない美心の口から溢れる言葉がどんどん突き刺さる。
