「おまえは俺のことどう見てんの?幼なじみとして?男として?」

…?どうしてそんなこと聞くの??
もちろん玲音は男の子だし…。


「もちろん玲音は男の子でしょ?」

もしかして女の子なのっ?!
まさかそっちか!!!

「おい、こら。おまえ今変なふうに俺を考えたな。」


「えぇ?!」

バレた…!!
玲音はあたしのエスパーですか!!

「言っとくけどそっちじゃない。」

あぁ…良かったぁ。
あたしが馬鹿でした。はい。


「とにかく…
俺がいつまでもおまえの思ってる"玲音くん"だとは思うなよ?」


どういうことか分からない。

今日の玲音は…
あたしの知らない玲音……。


「何も答えねぇの?もういいよ。」


そう言って玲音は出ていってしまった。
なんか胸がドキドキしてざわざわする…。

きっと
"知らない玲音"だから焦ってるだけ
って自分に言い聞かせてその日は寝た。