もちろん、私を探しているらしかった。

それもそうだと思う。

女子児童の失踪事件、なんてシャレにならない。

学校の信用問題に関わってくる。

今ここで.....見つかりたくない。

逃げたい。

とりあえず本と本の間に身を隠した。

次第に教師の声は遠ざかっていき....。

とうとう、辺りは静寂に包まれた。

静かになった図書室で、考えた。

いつだって教師は、私か泣くとめんどくさがって、別室に取り残した。