今思えば僕は彼女の名前も
知らなかった


彼女を目の前にして僕の穴の空いた心が
少し動いた


『ちょっと待てよ』


「なに?」


『名前、名前おしえてよ』


「これから死ぬって言ってる
人間に名前を聞くなんて…」


『いいだろ、別に






それから』



僕は何を思ったのだろうか




『友達にならないか?』



僕の中の何かが変わった瞬間だった