桃音side



んっ?あれ?私は、裏路地にいたんじゃないの?


「桃ちゃん…」

「波瑠?あっれ?恋歌は?」

言葉を濁す波瑠。


「そっか、行っちゃったかぁ…
わかってたのになぁ。」


''ガタンッ''

「桃音。やっぱり、ほんとのこと話すよ。あたしから、離れて行かないよね?」


恋歌…戻って来てくれたの?

それだけでも嬉しいよ?

「離れないよ。絶対に。」

泣かないでね、恋歌。