たくさんの人の隙間から見えたのは、あの漆黒の黒髪の男子。

そう、如月愁馬。


よくみると、岡田春乃、杉崎瑠人、三浦悠弥がいた。



え、さっきから騒がれてる人ってこの4人のことなの?



昨日の嫌な思い出がよみがえる。



はやくここから遠ざかろう。








そう思ったとき、


如月愁馬と目があった。




でもすぐそらした。


なんでかって?


そんなの簡単。男子が嫌いだから。



「え、いま愁馬くんと目があった!?」

「あたしが目あったんだよ!!」



どうやら目があったのはあたしだけじゃないらしい。


というか、あたしは目があってないかもしれない…!

ただの自意識過剰なのか…?


もしそうだとしたら最悪だ…

朝からなんてこと……