私は先輩の浮気相手。






「じゃあ先輩の家に暮らしな!」


「そう…先輩にも言われて」



「いいじゃない!住んじゃえば!」


「でも…悪いじゃん?

まだ好きかも…」



「そんな真面目ぶらなくても、もういいんじゃない?

真面目なところ、しゅうが好きだったからね」



「…そうだよね」



あたしは昔から真面目でいた。

そんなところをしゅうが、好きだと言ってくれたんだ。



「もう、いいよね…」



あたしの家まで、唯と他愛のない話をした。



泣いたせいか、あたしは中々声が出なかった。

でも唯は気にせず、明るい話をしてくれた。



その時、やっぱり唯がいてくれてよかったと、改めて思えた―。