次の日―。 眠い目を擦りながら、起き上がると、リビングでもめる声がした。 「貴方はこれだから!」 「私は怒っていないだろう!」 「あぁ、もう……。どうして上手くいかないの」 夫婦喧嘩ってヤツね。 まぁいいか。 こんなの日常で、あたしが帰って来た頃には、仲直りしているんだから。 甘ったるい苺ジャムをパンに塗って、そっとリビングを出る。 甘いものを食べていれば、嫌な声なんて聞こえなかった。 学校に着くと歯磨きをして、教室に入る。 今日はしゅう、お寝坊かな。