―… あたしの家からしゅうの家まで、徒歩30分ちょい。 いつも中学校の帰り道、どっちかの家で遊んだよね。 ある日の夏はさ。 近くのアイス屋に寄って、食べあいっこしたよね。 この帰り道、あたし大好きだったんだよ。しゅう―。 ピンポーン… インターホンを押すことですら、ドキドキしてしまう。 『はい?』 あ。 しゅうのお母さんの声だ…。 「かすみです…、しゅういますか?」