お母さん。 よっぽどしゅうを気に入っていたんだね。 ごめんね。 しゅうはあたしを好きになってくれなかったよ。 「…しゅうは浮気してたの」 掠れた声で、お母さんは「え?」と呟いた。 「もう…浮気するしゅうを見て、疲れちゃったの」 はは、と笑うあたしは泣きそうだった。 本当に好きだったんだ。 「それで…かすみはいいの?しゅう君に気持ち言わなくて」 「お母さん…」 「その先輩と一緒にいてもいいわ。 でもしゅう君と話を今つけてきなさいよ…」 先輩を見れば、小さく頷いていた。