それからしゅうは、あたしから離れた。 そして受験を終えた直後―。 「しゅう、お疲れ様」 「おぅ」 「あの時は冷たくして…ごめん」 「いや、いいんだよ。じゃあな」 「あ、しゅうっ…」 「今日は用事あんだよ」 合否発表のときも、クラスの打ち上げの時も。 あたしからしゅうは離れていた。 ただ忙しいんだと思っていた。 でも実際は違った。 あの時からしゅうは浮気をしていたんだ。