「冬真先輩…」 「まぁいいよ。今はそれで。 あ、電車来た」 先輩が手をさりげなく握る。 もう抵抗する気力もでなくて、肩を落とす。 「能天気ですね。冬真先輩」 「そう?」 先輩の手、しゅうよりも大きい。 こんなのドキドキしたら負け。 だから気にしちゃ駄目。 きゅっと唇を噛み締める。 「やっぱり混むねぇ」 先輩がドアに手をおいて、あたしを守ってくれてる。 しゅうと電車に乗るときは、こんなことしてくれなかった。