一瞬だけ、ドキッとしてしまった。 「…馬鹿」 「え。それ先輩に対して言う台詞?」 「たった1つ違いじゃないですか」 軽く睨むと、先輩はまた笑みを浮かべた。 「冬真って呼んで」 「先輩でいいじゃないですか」 「ううん。言ってほしい」 「それはハードル高すぎます」 「俺は呼んでほしいんだけど…、ダメって言うなら、もっと恥ずかしいことしちゃうよ?」 「えっ」 「ね。呼んで?」 本当、先輩ずるい―。