私は先輩の浮気相手。

ポンッとしゅうが、頭を撫でた。



「それ聞けてよかった。

俺もそう思ってる」



「...ありがとう」



改めてお礼を言うのは、何だか照れるなぁ。




「へーぇ。いい雰囲気だねぇ」


その声に、あたしとしゅうはｿﾞｸｯとした。


「うわ...マジで面倒なことになった。

俺帰るぜ。かすみ、生きてろよ」


「修羅場になるといつも逃げるんだから…」




ちらりと先輩を見れば、ﾆｺﾆｺしながらこっちを見ている。



「あ、あー。先輩！

今1人です「うん。さっきからずっとね」




あ……。

言葉さえも遮られてしまった…。