「だけど、断ったよ」 「えっ...どうしてっ? 唯の事好きなんじゃ…」 「昔の俺なら、結婚したかも知れない。 でも今は断った。 それはどういう意味でしょう?」 「....わかんないです」 先輩の腕の中だし。 心臓の音うるさいから、何も考えれない―…。 それなのに先輩は中々離してくれない。 「答えは、かすみちゃんがいるから」 一瞬だけ全ての音が止まった気がした―――...。