私は先輩の浮気相手。







何だろ。

唯が言うのは、過酷そうな気が―…。



「今日から1キロ走ること!

後夜更かしはダメよ!」



「あのね…、唯みたいにテレビ見ないし、それに外なんて…」


「先輩の傍にいるために、女を磨こうよ!

今からでも遅くないっ!!!」



ここまで言われたら、するしかなさそう...。



「あと、髪に香水つけてみたらどう?」


「香水って?」


「え、えぇっ!?かすみ…香水つけてないのに、いい匂いするの?」


「うーん。

シャンプーがイイヤツだからかな?」




「…かすみ」



ポンと肩を叩かれて、小首を傾げると。



「貴方、女子力0に等しいわ―…」