――30分後* 「ほら!かすみ、起きないとくすぐりの刑よ!」 「…んー」 むくりと起き上がると、低血圧のせいで、視界が眩む。 「……あ、唯」 「起きれた?」 「ん…」 「お話があってきたのよ。かすみに」 「あたしにぃ?」 唯は腰を手に当て、椅子に座る。 「うち、かすみのこと好きだから、ちゃんと話したいの」 「へぇ…」 好き。 何て昔からよく聞いてるよ。