―唯Story* 「…隼人どこにいるんだろ」 うちが素直になれないせいで、隼人に誤解させちゃった。 あの時引き止めたかった。 最近隼人の傍に居ると落ち着けない。 あのマラソンのとき、オトコらしく見えちゃったから――。 「見つかんないや……」 日がどんどん暮れていく。 先輩、傷ついてたな。 『話って?』 『え、何のこと……?』 『唯の彼氏さんが話しあるから行って、って言われて…』 『…あの隼人馬鹿』 『唯…俺らより戻せない?』 『…ごめん。うち気づいちゃったです……』