先輩の頭を撫でると、髪がふわふわ揺れる。 「髪、綺麗ですね」 「そー…?」 「あたしの髪、痛みやすいから…。 どうしたらこんなに綺麗になるんですか?」 「んー、ドライヤーちゃんとしてる?」 「うっ……」 いや、待って。 いきなりこの会話に変えてよかったのかな。 そもそもドライヤー後回しな女子ってどうなんだろ…。 「……ふ」 先輩が微かに笑う。 「すぐ表情変わるんだね」 「…先輩ずるいです」