―かすみStory* 隼人に勇気を貰って、先輩に思いを伝えることにした。 あのベンチのところに戻ると、先輩1人でいた。 「あれ、先輩…唯は?」 「あぁ……彼を探しに行ったよ」 先輩、上手く笑えてない――…。 あたしが隣に座ると、先輩はあたしを急に抱きしめた。 「先輩っ……?」 「ごめん、少しだけこうさせて…」 震えてる――…。 あたし、やっぱりこの人の傍にいたいよ。 たとえ、1番になれなくてもあたしは先輩が好きなんだ―……。