遊園地を出ると、右手にあるカフェを見つけた。 「あそこ、入ろう。」 「高そうじゃない?」 「たまにはいいだろ。」 まさか、とかすみは気づく。 あぁ。そう。 この金は唯のために稼いだバイト代。 そこまでしているってのに。 俺の恋はいつまでも一方通行ってワケ。 「....隼人も相当お馬鹿さんってわけか」 「かすみに言われたくないな。」 カフェの席に着くと、メニュー本を開く。 「あ。先輩からメール」 「ほっとけ。」