「え、でも先輩待たないと…」 「俺らの出番じゃない。今はあの2人を幸せにしないと。」 「…隼人の考え、分かった。 自己犠牲の道ってワケね」 「あぁ。」 顔色1つ変えない俺に、かすみは理解してくれる。 よき女友達だ。 後は、俺の作戦をやれば、きっとかすみも幸せになれるだろう。 「じゃあ、かすみ。 ちょっと俺についてこい。」 「どこに?」 「とりあえず、この場所から離れよう」 この作戦、あの先輩を鍛えるのに丁度いい。