「あっ、おばけのとこあるよ!入ろっ」 「え…僕はいいよ?」 「冬真オトコだろ?行くぜ」 「…仕方ないか」 お化け屋敷はやっぱり最悪だった。 怖いのとか、驚かされるのは、大嫌いだから。 父さんもよく驚くようなことを仕掛けるけど、俺は嫌だった。 「あ、じゃああの水のヤツ!」 「でも僕達、身長がダメじゃ…」 「いんや。あれは小さい子用だぜ」 「あ。そういうのあるんだ。へぇ、結構いいところじゃん」 「と、冬真。ちょっと唯を頼んだ。トイレ…行ってくる」 「ん。大丈夫?」 「お、おぅ……」