私は先輩の浮気相手。






―――…



「…い、……おい。かすみっ!」



「んー…?」


「家に着いたから起きろ」


「ん~……後10分…」


「あのなぁ…その台詞、もう5回目なんだけど」


「眠い…」



むくっと起き上がると、そこにはしゅうがいた。


「あれ…ここは…」


「かすみの家。誰もいなかったから、鍵借りて入った」

「あー…今日は2人とも帰ってこないんだ」



ジャージ着たまま寝ちゃったから、早く着替えないと。




「俺がいるっつっても、かすみには違うヤツいるんだよな…」



しゅうが呟いたとき、あたしの嫌いな音がした。