『俺、小さい頃からずっと好きだったんだけど』 『またまたぁー、先輩ってば! うちだって女子1位狙ってるんで。 そこはお兄ちゃんに1位を譲ってよ!』 『ねぇ、人がいるところでは、俺にそっけないけどさ。 唯の家に行った時は、優しいよね。 そういうの期待しちゃうでしょ?』 『…馬鹿な先輩!バァーカッ!』 『えっ、唯?』 『2人で1位取れたら、考えてあげますよっ』 『本当にっ?』 『はい!』 かすみには絶対に言えないこと。 うちは先輩の―――。