走りながら、教室に入ると、しゅうはそこにいない。 「あ、かすみ!授業をサボるとは…って。 待て!またサボる気か!!」 先生の怒鳴る声も。 もう遠い。 上履きのまま、運動場に出る。 そのまましゅうの家まで走った―。 ―――……。 初恋は確かに君だった。 あたしに恋を教えてくれたのも君だった。 君が大切だった―。