しゅうの傷跡を言うと、唯はうーん、と唸る。 「でもさぁ…、事故かは置いてさ。 その傷跡がしゅうの嘘に繋がるとはわからんじゃん? かすみにそっけなくするのすら、嘘かもわかんないんだよ?」 「あの時のしゅう…泣きそうだった」 拒絶するような顔。 逃げそうな表情。 あんなしゅうは初めてだった。 「ていうか、しゅう学校に来てたんだ」 「何であたしの場所…わかったんだろ」 不意に思いついたのは、先輩だった。 「もしかして…先輩?」 唯が聞いてきて、あたしは疑問にしか思えなかった。