震える手で、唯に電話する。 「あっ!もしもし、かすみ?! どこにいるの!先輩が探してるよ!」 「………唯」 「え、かすみ泣いてるのっ?」 「ちょっと…来て」 唯を裏庭に呼び出すと、3分で駆けつけてくれた。 涙はまた滲んでくる。 「かすみ…しゅうと会ったのね?」 小さく頷くと、唯はあたしの隣に座る。 草むらとか座るの、普段なら嫌がるはずなのに、今日は何も言わない。 「うち…しゅう変だとは思ってたのよね」