その時ケータイにメッセージが届いた。 「んーだれだれっ?」 「分かってるくせに…」 ケータイにはやっぱり先輩からのメッセージだった。 「唯、ちょっと行ってくる」 「うんっ!内緒にするからねっ、応援してる!」 「はいはい…」 教室を出て、突き当たりの廊下まで歩く。 その右手にある空き教室に入ると、先輩がケータイを見つめていた。 「あ。かすみちゃん」 「何の用ですか」 「俺に会いに来て、って用だよ」 「……馬鹿ですか」