カナタはパッと手を離し、子供の方へ足を踏み出した。


「お前は無力だな」


その子供の鎖をカナタだけが持っている鍵で外す。



「その無謀さに免じてまた水を一口分おいてってやるよ♪運がよければ助かるかもな!」



倒れている子供を放ったまま歩き出す一向。


悔しい・・・悔しい‼


自分に力がないことを痛感する。



助けられない。





私は最低な人間だ。






本当に無力だ‥‥‥。