砂漠の宝石




「はぁ‥‥‥またか。
お前らにやる水なんかねぇ!!何度もそう言ったろ!」


非情な言葉。


迷いがない口調。
心の底から本気でそう思っているんだ。


「それでも、お願いです!!一口でいいんです!私の分を‥‥‥」


ずかずかとこちらへ歩いてくるカナタ。






フワッとした感覚とともに意識がとびかける。

強い衝撃が腹に走り、気が付いたら私は地面に転がっていた。






殴られた。




「懲りねぇな、お前。だが、安心しろよ。俺はなぁ、商品の顔には傷つけねえからな!!」


カナタは嘲笑した。


「うっ‥‥‥」


後ろから髪をキリキリと引かれ、持ち上げられる。



周りの奴隷から向けられた視線。


私が見返すと何故か目を反らす。

これは



''私達は関係ない''


そういう視線。