砂漠の宝石



バタッ


列の後ろで誰かが倒れた。



辺りからはあぁまたか、という視線。


誰一人、助けようとはしない。


私はゆっくりと振り返った。


そして、目に入ったのは、まだ小さな手足に、痩せ細った体。

本当なら家族と笑って、こんな辛い日々を生きて行ける年頃なのに‥‥‥。



「・・・うっ・・・み・・ず」


あまりに痛ましい姿に


「カナタさん!!水を分けて・・・お願いします!!」


気がつくと、そう口に出していた。


やっぱり、無視するなんてできないよ!