砂漠の宝石




「だ、大丈夫です」


「良かった。じゃあ、このまま行こう!」


「はい」


心臓がドキッとした?


なんで?




ううん、きっと気のせいだよ


忘れなきゃいけない


信じたらいけない




「なぁ、お前なんでずっと笑ってるんだ?」

「えっ?」

「だって、ここに来たばっかで不安だろ?それにその笑顔本物じゃないみたいだ。」


真っ直ぐに見つめられる。

その目には何もかもがお見通しなんだ。


でもね、これは私の武器だから。

「どうした?」

俯いた私に下から覗き込むように声をかけてきた。

私は‥‥‥繋がれていた手を振り払った。


「‥‥‥私が笑顔でいることで何か不都合がありますか?」

言外に表情まで貴方に変えさせられなくてはいけないの?と言う意味を込めた。

カルマ様は何かいいかけて固まった。

さっきまでの明るい空気は散り、重苦しく息をするのが一苦労だ。

沈黙。




「い‥‥‥や、大丈夫だ。まぁ、笑顔の方がいいに決まってるしな!」

「‥‥‥」

「‥‥‥本当はそんなこと思ってない。俺はお前が本物の笑顔で暮らせるようにしたい!」

そんなこと、言わないで。



そんな真剣な目で、表情で。