でも、こんな高価なドレス、私には何も分からない


下手なものを選ぶと趣味が悪いと思われそうだし、どうしよう?


困ったな


「分からないんだったら私が選ぼうか?」


「お願いします、アジュさん」


「任せて‼」




アジュさんが選んでくれたのは、紫色の西洋風のドレスだった


上衣は肩を出したデザインでこの地域ではよくあるものなのに、下はふわりと膨らみ、レースがふんだんに使われている


スカートと言うものらしい


いつもの下履きと違い脚がスースーする


動くと脚にまとわりついて不思議な感覚