そう、私は奴隷だ。



また、どこかに売られるただの「物」でしかない。


恐い‥‥‥熱い‥‥‥生きるのが辛い。


でも、確かに生きてる。



ずっと、生きてきた‥‥‥。



「お前ら、さっさと歩きやがれ‼」



声の主は奴隷商人のカナタ。


らくだに乗り、私達を見下ろしてる。


初めて会ったときはただ我が儘な人だなぁって思ってたっけ‥‥‥。


今は、もっと‥‥‥。