砂漠の宝石




私と数人の女は男に連れられ、宮殿の一室にいれられた


「しばらく、ここでお待ちを・・・」


今頃商人はもてなしを受けているのだろうか

咽び泣く声が響く


「きっと売られるんだわ・・・」



泣ける人はまだ希望があるやつらだ


「今なら、逃げられるんじゃないの?」


そんなことを言うやつは奴隷になって日が浅いんだ


逃げたら、どんな仕打ちがあるか知らない
幸福な人々


例え逃げられたとしても、もう一度捕まるだけ、別の商人に・・・



私みたいなのはもう涙さえ枯れ、全てを諦めた何もない空っぽなモノ