危険な愛を抱きしめて

「ん、もう!
 しょうがないわね!」

 ショコラは、自分が濡れるのも構わずに。

 つかつかと、浴室内に入って来ると。

 流しっぱなしのシャワーを止めて、オレを、浴室から引っ張り出した。

 そして、さっさとバスタオルで、オレをくるむと、背伸びして。

 髪をわしゃわしゃ拭きながら、リビングへ追い立てた。

「……いいって!
 自分で……出来る……!」

 完全に、ショコラは、オレを子供……どころか、赤ん坊扱いしてやがる。

 それを嫌って、抗議の声を上げれば。

 ショコラは、めっ! と睨んだ。

「生意気かげんは、一人前でも、全く目が離せないじゃないの!
 何もする気も……ヘタをすると、生きているのも面倒なほど、凹んでいるんでしょ?
 そういう時は。
 あきらめて、されるままになってなさい!
 ……見てるこっちが、イライラするから!」

「……でも」

「うるさいわね!
 きみのイヤがりそうなことは、誓ってヤんないから、安心しなさい!」

 そう言って、ショコラは、自分の腰に手を当ててこっちを睨んで言った。

「本当はきみに、色々聞きたいけど。
 さっきの約束通り聞かないわよ、あと一コだけで」