危険な愛を抱きしめて

「いいわねぇ~~若いって~~
 しかも、クリスマスの夜だもんねぇ?」

 一気に、凍ったオレと反対に。

 何も知らないショコラは、楽しそうに、ころころと笑った。

「こんなに、たくさん跡をつけるんだもの。
 きみの彼女って、すごく、積極的なコね?」

「……」

「良く見れば、顔に殴られた跡もあるのね?
 とってもキレイなのに、もったいない。
 誰かと、女の子の取り合いしたのかな?
 それとも……きみ。
 男にでも、無理やり抱かれた?」

「……!!!」



 バレた……!



 と思った、次の瞬間。

 恥ずかしさと。

 まだくすぶっていた屈辱感に、アタマに血が、カッと昇った。

 オレは、脱ぎかけたシャツの前身ごろをかきあわせると、そのまま。

 ショコラの部屋から、雪がまだ降り止まない夜の街に、カラダを丸めて、飛び出した。

 ……けれども。

「ち……ちょっと、待ってよ!
 今、そのまま出てったら本当に、死んじゃうったら!」

 出て来た扉が閉まる、寸前。

 ショコラの手が、オレの右手をつかんだ。