危険な愛を抱きしめて

「もちろん。
 そ~~いうコトだって、抜かりなくやってますよ~~?
 ですから、余計~~
 目を引くキャラクターっていうか。
 マスコットが欲しかったんですよね~~
 そんな意味では、村崎君って理想です~~
 真面目に、お菓子作りに取り組んでる上。
 なんと言っても、見た目がキレイですからね~~?」

 げっ!

 つまり、風ノ塚は……

「あんた、まさか……!
 オレにこんなカッコをさせたまま……
 テレビや雑誌に売りつける気、とか言うんじゃ……!」

「ビンゴです~~
 察しのいいヒトって、僕、大好きですよ~~」

 オレは、キライだっっっ!

 思わずニラむと。

 風ノ塚は涼しい顔をして笑った。

「まあまあ。
 村崎君の希望が、役者じゃなくて、パテシェだって言うことは知っていますから。
 そんなにたしたことは、させません~~」

 ……って言ってたくせに!

 確かに、パテシェの基礎もずいぶん教えてもらったが。

 その他。

 気がつけば、ケーキ作り以外の仕事を山ほどこなしているじゃねえか、オレ!

 毎日、少しばかり、ひきつった笑顔で女客の応対をしているうちに。

 由香里がやってきた。