危険な愛を抱きしめて

 オレの意見に、風ノ塚は、少しだけ真面目な顔をして目を細めた。

「僕は~~
 一度食べていただいたら~~
 もう一度買ってもらえるだろうな~~っていうケーキを作っている自信と誇りは持ってますし~~
 もちろん~~
 さらに、おいしくて、キレイなケーキを作る努力は、惜しみません~~
 でもね~~?
 それだけじゃ~~
 ……ダメなんです」

「ああ?」

 ナニがダメだって言うんだよ!

 オレは、風ノ塚が何を言いたいのかが、よくわからなかった。

「みんなから、すげーとかって言われるくらい。
 本当に、ウデと名前があるんだから、いいじゃねぇか。
 しかも、ケーキ作りが好きなら。
 黙って、ケーキを作る事だけ考えればいいのに」

「ほんとですね~~
 それだけ考えるだけでよかったら~
 どんなに楽、でしょうね?」

 風ノ塚は、ふ、と苦笑した。