危険な愛を抱きしめて

「んだとぅ!?
 じゃあ、ためしてやろうじやねぇか!」

 いきり立った男が吠えたてる。

 オレが身構えて、一歩前に出ると。

 由香里はオレの動きの邪魔にならない絶妙な場所に控えて、携帯電話を出した。

 警察への電話か?

 それは、風ノ塚に頼んだんだが……ま、いいか。

 警察官が来るまで、イッツ・ショウ・タイムだ。

 もちろん。

 オレの独壇場で。

「一人づつなんて、ケチなことは、言わねえ!
 全員まとめてかかって来い!!」
 
 由香里に、オレのカッコいい所も見せる気でもいるんだ!

 全員。

 骨の二、三本は、覚悟しておけよ!