危険な愛を抱きしめて

 そう言ったオレに。

 アヤネは、険しい顔をした。







「……あの、由香里っていうヒト?」

「……」

「……幼なじみだから、音雪の誕生日を知ってるってわけ?
 それで、ペンダントを貰って、音雪は、嬉しそうにつけているの?」

「……別に『嬉しそうに』つけている覚えはねぇ」

「……だったら、はずしてよ」

 アヤネは、泣きそうな顔をして言った。

「そんな安物のペンダントなんて、音雪には似合わないわよ!
 もっとちゃんとしたやつを私がプレゼントするから、それは、はずして!?」

「……ヤダね」

「なんで!?」

 ……それは、当然。

 由香里からもらったものだからに決まってる。

 オレの思いを、言葉にする前に、アヤネは大声で、言った。

「私は、音雪の婚約者なのよ!
 他の女のプレゼントなんか、認めないわ!」



 そう、アヤネが叫んだとき。





 オレの後ろで、ものすごい音が聞こえた。