ツンと鼻をかすめる消毒のニオイ。 どうやら保健室の先生はいないみたいで、一番奥のベッドのカーテンだけが閉まっている。 誰かサボっているのか、具合が悪いのか。 私はその隣のベッドへとそっと潜り込んだ。 重たくなっていく瞼に、 あぁ、そういえば昨日の夜良く眠れなかったような気がする。 私はそのまま静かに瞼を閉じた