それからの事は記憶も曖昧。


ファーストキスの私にはあまりに刺激が強すぎて、頭が真白になって身体の力が抜けて、大樹に抱きとめてもらってないと倒れてしまう程だった。


「ごめん、夢中になりすぎた」


大樹はそう言いながら私を元居たラグの上に座らせる。


顔も身体もカアッと熱くなった私は大樹にもたれて、時計の針が12時を指すのをボンヤリ見つめていた。