「ねえ、それでどうだったの? 良かったの?」

「ええと……何が?」

「何がってとぼけないでよ、神楽君としたんでしょ?」


したって何を?

そう聞こうとした私は、沙希のニヤニヤした顔と美野里の興味津々の目を見て気が付いた。


なんか、ものすごく勘違いされている!

刺激的なんて言ったから?


「花乃、どうなのよ?」

「い、いや、あの……」


手を繋いでドキドキしましたなんて今更とても言えない雰囲気。


「こ、この話は今度ね!」

「ええ? つまらない」


沙希は口を尖らせ、不満そう。


「沙希、こういう事を無理に聞くのは良くないよ」


そう言う美野里もちょっとがっかりしてる雰囲気。


せっかく恋バナ出来る様になったと思ったのに、まだまだ私はふたりから遠く置いていかれている様だ。


いつか私もふたりと対応に話せる様になるのかな。


でも……昨日より更に刺激的な事をするなんて、私の神経持つのかな。