私はあなたが大好きでした………………。

あれは、私たちが大学生の頃、

付き合って3年のはなしだ。

高2から付き合い始めて、彼はまだ一度も私に手を出した事がなかった。

私としてはそれは、とてもありがたく嬉しかった。

けれど、この人は私に興味がないのだろうかとも思ってしまっていた。

お互い別々の大学に進んだ私達は毎日顔を合わせることもなくなっていた。


もしかすると彼は私の事なんて愛してないのかもしれないという思いが強くなって、
自分ではどうしょうもなくなっていた。


そんな、とき彼が今日は3年記念日だから、うちに来いと言ってきた。

少しだけ期待した。

けれど、彼は私に手を出す素振りなどなく

あっという間に時間はすぎてしまった。

そろそろ、帰る時間になった時、

私は、思いっきって彼に聞いてみた。

「私と、そういったことするきないの?」

ってそしたら彼

「そう言ったことってなんだよ」っていってきた。感の良い彼の事だ。

多分理解しているのに、軽く受け流す。

つまり、その気はないという事だ。

私は、ショックで彼の家の玄関の前で

「秀弥は、私が障害者だから、抱きたくないんだね。わかった。サヨナラ」

私は、それだけいうと彼の家をどびだしていた。

斜め前の自分の家に流れるように入り、部屋へ直行した。

途中お母さんの声が聞こえたがむしだ。

その日の夜、

私が部屋にこもっているとリビングから
音がした。

客が来ているようだ。

すこし覗くとそこには、秀弥がいた。

何をしに来たのだろうか。

話を盗み聞いてると

「どうしちゃったの?秀ちゃん。」

「今日は結美さんと健二さんにお願いがあって来ました。」

母と父は私達が付き合っていることを知っている。

そこで、お願いとくるのならば結婚の話なのかと
母と父は思ったらしい。

しかし、彼が言ったのはまったく、的はずれなことだった。

「俺は、幸のことを愛してます。大好きです。これからもずっと幸の隣にいたいと思ってます。けど、おれ臆病だからあいつの事傷つけてしまった。」

彼の本音。

「だから、今夜一晩だけ幸を俺に貸して下さい。」

ぶっ!私は、心臓が止まるかとおもった

恋人どうしが一晩一緒にいてやることは

一つしかないだろう。


それを相手の両親に了承を得るなんて聞いたことない。

お母さんはともかくお父さんはフリーズ知っている。

「あら、あなた達もうてっきり済かと思ってたわ。」
と、爆弾発言をする母。

「私は、当人たちのしたい用にすればいいと思うけど、ねぇ?」

そう言って、父にふる母。

少し黙って父が言葉を、発した。

「秀弥君には、いつも驚かされる。なぁ、秀弥君。きみ、ここに付き合う挨拶に来た時にいったこと覚えてる?」

「はい。覚えてますよ。一生この人と生きていく覚悟をしない限りおれは、抱かないって話ですよね。その覚悟ありますよ。」

つまり、彼は私を抱く=一生愛すと、いう誓らしい

「君は信用できる。娘をおねがいします」

まるで結婚の挨拶だ。

彼は「はい。ありがとうございます」

といって、リビングを出た。

その場を動けずにいた私は、リビングを出てきた彼と鉢合わせだ。

「幸…………。行くぞ。」

そう言って、彼は私を抱き上げて家を出た。

そして、その日初めて私と彼、秀弥は
一つになった。