お願い最後にもう一度…

「“あのカリンって子?

ざまぁみろって感じ♪”」

「は?」

あたしはキレたかも。

「ふざけんなよ。人の不公笑うんじゃねぇよ。あたしの人生滅茶苦茶にしやがって」

あの子を一発殴った

「やめろ。大げさすぎるだろ。」

あたし、これよりされましたけど。

「ふ、人生滅茶苦茶って、されたことあんの?」

ましろちゃんが言う。

「まだ、向こうの見方なんだ?

いじめって見てるより精神削られるんだよ…」


「しらねぇよ。」

知らなくていいよ、別に。

「でも、一年だけでも皆となかよくしたかったなぁ。」

泣いた。みんなの前で初めて。

ダサ…

「じゃぁ、いまから仲良くすれば?」

茶髪がいった。

「出来たらしてたかもね…」

そういって、あたしはこの学校から去った。

もう、来ないだろうな。一生。

それから、あたしはあたしの病気は

日に日に悪くなっていった。

目でみて分かるほどに。

いつの間にか、ご飯が食べれなくなり、

足で歩けなくなり、車椅子になった。

そして、点滴を受けないといけないと、

言われ、入院した。

やだな。入院…

ある日のことだった。

「かりん、お友達がきたわよ。」

ママが笑顔で言ってきた。

「え?」

すると、茶髪と仲間だった人が病室にきた。

「は?なんで?」

「許されることじゃないよな。」

「すいませんでした。」

「もういいよ。」

「なおるんだろ?治ったらまた倉庫に
遊びにこいよ。」

「──ごめん。」

「…は?」

「もう無理だよ。自分で分かることは、
あとちょっとしかもたない。」

「嘘だろ?」

みんなが泣いてる。

悲しんでくれるんだ。

「ごめんね。もう、あたしのことは

忘れて。





────人を好きになりたかったな。」

「ほんとにごめん。俺ら、…」

「…もう帰って。」

「ぁぁ。」

それから数日後、

あたしは、予定より大幅に早く、

死のカウントダウンの間際まできてた。

「はぁ、はぁ、っ!はぁ、ひっ、はぁ、」

右、左、訳わからなくなって。

目を開くと家族、族のみんな、茶髪がいた。

「…ありがとう。」

そういったのだけ、覚えてる。