って、笑いそう。
いつのまにかしんどかった、心臓が治っていた。
ズキズキがおこってから治るのはだんだん
時間が長くなってる気がする。
たぶんあと1年半月も持たないだろうな。
予定の期間より短いかも。
このまま責められて死ぬのかな?
なんか、やだな。
「おい、かりんちゃん。
お前、心臓の病気あるの?」
「は?なんで?」
「俺のおやが医者だから。
昔から見てきたんだ。」
「ふーん。」
「で?」
「あんたに教えるのやだな。」
「は?助けてやったじゃん。」
「…そんなに死ぬってほど重い病気じゃないよ。だから大丈夫。独りでどうにか。」
そのことばは私を強くした。
ひとりでどうにか。
どうか、このまま心配なんかされずに死ぬことができますように。
同情なんか、されませんように。
その日から、一人暮らしを始めた。
家族に、お願いした。
1週間に1回家に顔出すことを約束に…
誰にも頼らない。
死ぬときに一人になれるように、
心配をかけないように…
病院に診察にいった。
進行は早くなってる。
予想より2倍早いって…
あと8ヶ月…
たった8ヶ月…
学校では茶髪の男がつきまとってきた。
一応、持病だから。って
こいつには助かったな…
プールのときとか、いろいろと。
でも最後に思うのは、族に入って、
楽しみもあったんだと。
あんな楽しい毎日を1年だけでも過ごしたかった…
それから4ヶ月のあいだ、あたしは
いじめに耐え続けた。もう無理かも。
体力の限界…
心が自分で保てなくなる、
すぐ始まる発作。
家族と会う“1週間ごとに”の約束は
もう、守れないと思った。
家に帰った。自分のいえに。
入院は拒否。
最後に病院はやだな。
ある日、授業受けずに学校にいた。
授業は今の発作じゃ受けれないって。
茶髪の男が言った。
「それ、喘息だけ?じゃないよな。」
ぎくっ、
「喘息だよ。本人がいってるじゃん。」
「あぁ、そうだな。」
ばつが悪そうに笑いうつむく茶色。
そして、どこかへ消えた。
「あと4ヶ月か…
そしたら、あたしはここにいないんだな」
そう思うと、寂しくなった。
──死んだらどこいくんだろ?──
初めて“死”を、自分の迎えるものを
考えた気がする…
死へのカウントダウンは、もうすぐ
そこにきてた。
「余命……4ヶ月かぁ、、」
この言葉は、族の総長に聞かれていた。
そして、あの子はどん底に落とされる。
また、族があたしの前にいる。
次はなによ。
「まだいじめてるんだろ?」
そんな体力、あたしにはもうないよ。
しかも最初からやってない。
「うぇ、ふぇ、うぇーーん。」
「…なんなの?やってないって。
虐めてないんだって。もう、やだよ…」
もう、勘弁して…
「じゃあ、ここで土下座してよ。
そしたら、もうなんもしないわ。」
ましろちゃんがいった。
「あたしを信じてくれないの?
その子より長い時間一緒にいたはずなのに…」
「うわ、なに?悲劇のヒロインみたいな。爆笑。」
「いいがげんにしろ。その、泣いてるふりしてたこさ、裏の顔見つけちゃった。
これ、きいてみてよ。」
「“ふふっ、あはははっ!!
みんなバカよね、あたし信じるなんて…”」
「小細工はやめてよっ!」
あの子は焦った。
いつのまにかしんどかった、心臓が治っていた。
ズキズキがおこってから治るのはだんだん
時間が長くなってる気がする。
たぶんあと1年半月も持たないだろうな。
予定の期間より短いかも。
このまま責められて死ぬのかな?
なんか、やだな。
「おい、かりんちゃん。
お前、心臓の病気あるの?」
「は?なんで?」
「俺のおやが医者だから。
昔から見てきたんだ。」
「ふーん。」
「で?」
「あんたに教えるのやだな。」
「は?助けてやったじゃん。」
「…そんなに死ぬってほど重い病気じゃないよ。だから大丈夫。独りでどうにか。」
そのことばは私を強くした。
ひとりでどうにか。
どうか、このまま心配なんかされずに死ぬことができますように。
同情なんか、されませんように。
その日から、一人暮らしを始めた。
家族に、お願いした。
1週間に1回家に顔出すことを約束に…
誰にも頼らない。
死ぬときに一人になれるように、
心配をかけないように…
病院に診察にいった。
進行は早くなってる。
予想より2倍早いって…
あと8ヶ月…
たった8ヶ月…
学校では茶髪の男がつきまとってきた。
一応、持病だから。って
こいつには助かったな…
プールのときとか、いろいろと。
でも最後に思うのは、族に入って、
楽しみもあったんだと。
あんな楽しい毎日を1年だけでも過ごしたかった…
それから4ヶ月のあいだ、あたしは
いじめに耐え続けた。もう無理かも。
体力の限界…
心が自分で保てなくなる、
すぐ始まる発作。
家族と会う“1週間ごとに”の約束は
もう、守れないと思った。
家に帰った。自分のいえに。
入院は拒否。
最後に病院はやだな。
ある日、授業受けずに学校にいた。
授業は今の発作じゃ受けれないって。
茶髪の男が言った。
「それ、喘息だけ?じゃないよな。」
ぎくっ、
「喘息だよ。本人がいってるじゃん。」
「あぁ、そうだな。」
ばつが悪そうに笑いうつむく茶色。
そして、どこかへ消えた。
「あと4ヶ月か…
そしたら、あたしはここにいないんだな」
そう思うと、寂しくなった。
──死んだらどこいくんだろ?──
初めて“死”を、自分の迎えるものを
考えた気がする…
死へのカウントダウンは、もうすぐ
そこにきてた。
「余命……4ヶ月かぁ、、」
この言葉は、族の総長に聞かれていた。
そして、あの子はどん底に落とされる。
また、族があたしの前にいる。
次はなによ。
「まだいじめてるんだろ?」
そんな体力、あたしにはもうないよ。
しかも最初からやってない。
「うぇ、ふぇ、うぇーーん。」
「…なんなの?やってないって。
虐めてないんだって。もう、やだよ…」
もう、勘弁して…
「じゃあ、ここで土下座してよ。
そしたら、もうなんもしないわ。」
ましろちゃんがいった。
「あたしを信じてくれないの?
その子より長い時間一緒にいたはずなのに…」
「うわ、なに?悲劇のヒロインみたいな。爆笑。」
「いいがげんにしろ。その、泣いてるふりしてたこさ、裏の顔見つけちゃった。
これ、きいてみてよ。」
「“ふふっ、あはははっ!!
みんなバカよね、あたし信じるなんて…”」
「小細工はやめてよっ!」
あの子は焦った。

