sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜






今思えば本当に、陽介に甘えてばかりだったな…

そりゃ、マンネリって愛想尽かされて捨てられるよね……



ふわふわの布団をギュッと引き寄せ胸に抱きしめた時、何だか違和感を感じた。



そして、ギュッと頬をつねられた。



────ん?



そっと目を開くとそこには……

端正な一ノ瀬司の顔が……!?



「………へぇ!?んなっ!?な、!?」



な、何でいるの!?


ふわふわの布団と勘違いして抱きしめていたのは一ノ瀬司、本人だった。



「……まさか、襲われそうになるとはな」




「へ!?ちが、違いますっ!って、何で入ってきてるんですか!?鍵、部屋の鍵閉めたのに…」



念には念をと思って、昨日の夜にちゃんと鍵をかけたはずなのに…!



「鍵?ああ、言っとくがここの主人は俺だ。この俺が何をしようが勝手だろう。」



なんて、一ノ瀬司はじゃらん、と鍵を私の前にちらつかせる。


鍵を使って開けたってこと!?

人には書斎絶対入るなって言ったくせに!